アオリイカをショアから狙うエギング、そしてオフショアであるボートから狙うエギングがあります。
今や大人気であるエギングはシーズンになると、「どこに行ってもポイントは人だらけ!」の状態になりつつある。
せっかくポイントに入ってもなかなか釣れないとストレスもたまる事となる・・・。
そんなストレスを解消する方法は、「ボートから狙う」である。
オフショアで人気は「ティップランエギング」。
沖の深い場所でするイメージですが、浅場(5m)でも十分にできるの知ってますか?手漕ぎボートで少し漕ぐだけで、アオリイカがいる所を攻めれます!
そんな浅場のティップランのやり方をご紹介していきます。
目次
ティップランエギングとは?
「どてら流し」(風・潮に任せて船を流す)でエギングする方法です。
ショアからのエギとは違い、流れている船から底をとるため「重量のある専用エギ」や、「普通のエギにシンカーを装着」したりしてエギングします。
ティップランエギングとはティップ(ロッドの先)部分がランする(海中に引かれたり戻ったり)姿から名付けられた、船釣りに特化したエギング。
アオリイカの繊細なアタリを見逃す事無く、コツさえ分かれば誰でも簡単に釣る事ができます。
手っ取り早くポイントにいるアオリイカを釣る方法とも言える。
ボートエギングとティップランエギング違い
船からの「ボートエギング」と「ティップランエギングの違い」は、単純に自分のいる場所(船自体)が流れているかである。
通常の「ボートエギング」では、自分のいる所(船)が流れていると、エギは引っ張られて沈んでいきません。
自分のいる場所(船)を固定する必要があるので、基本的にはアンカーをうって固定させます。こうすることで、ショアからと同じ通常のエギングが成立します。
一方、「ティップランエギング」は自分のいる場所が流れていないと成立しません。重量のあるエギを底に沈めて自分のいる場所(船)ごと引っ張るのです。
逆に潮の流れや風が味方についてくれないと思うようにエギングできないので注意。
ボートをアンカーなどで固定してショアのように通常エギング
ポイントは決まっているのでキャストしながら探る必要がある
ショアからのエギング同様のアクションでアタリを待つ
ポイント次第ではショアからよりも釣れやすい!
潮や風で船を流す「どてら流し」でエギングする
底をとるために重量があるエギが必要!
穂先でアタリをとるやり方で、専用ロッドの穂先は繊細な設計、通常のシャクリ方では破損に繋がるので注意!
ポイントは移動していくので、アオリイカがいるポイントを見つけやすく、効率は非常に良い!
アオリイカがいるポイントが探せるので、ショアからよりも釣りやすい!
浅場ティップランエギング
通常のティップランエギングでは、船から沖を狙うため、フィールドにもよりますが、水深は20~25mと、ショアに比べかなり深場を狙うことになります。
しかし、専用のタックルや対応するシンカーを準備しなければなりません。
そこで、ショアからの流れで、簡単に対応できる、比較的小さいミニボートなどでいける範囲の「浅場でティップランエギング」をしましょう。
水深は5mもあれば可能なので、陸から少し離れた場所を狙いましょう。
ショアからでは届かないポイントでアオリイカを狙う事ができ、釣果も上がるのでおすすめ。
基本的には通常のティップランエギングと同様になりますが、水深が浅いため注意が必要です。
通常のエギにシンカーを付けるだけで対応できる
ティップラン専用エギがあると便利ですが、重さが固定されるので初心者の方は選びにくい傾向にあります。
それに重さ別にエギを購入するとコストもかかります!
ティップランエギング専用のエギが無くても大丈夫!
普段ショアからしているエギにシンカーを付ければOK。
色々なメーカーからリリースされていますが、形によって自分のエギに装着できない可能性があるので注意!
自分の普段使用しているエギに装着できる物を選びましょう!(同じメーカーならOK)
スナップを通すアイ部分に隙間があれば装着可能です(上画像・エギ王K=ジークラックノーズコーンシンカー)
比較的浅い場所なので、深さが10mまでなら、5g、10g、15gの3種類があれば十分。
ボートが流れるスピードに合わせて底をとれる重量を選びます。
アイの部分は狭いので細いスナップを使用する
シンカーを装着するとアイの部分が少し狭くなる場合があり、ラインを通し難くなります。
ルアー用の普通のスナップではなかなか通らない状況になることも頻繁に起こります。
先の細くなったスナップを選びましょう!
スナップが気になる方はコチラの記事もチェック↓
浅場ティップランエギングやり方
1・ボートが流れる方向の逆にエギを落とします。(フォール中に自分から離れていけば正解)ボートの流れがあまりない時は少しキャストするとOK!
2・フリーフォールで底(ボトム)をとります。ラインが止まればエギが底に着いた証拠。ロッドを煽ってラインを出していけば着底が分かりやすくなるのでおすすめ。(ボートの流れる速さに対してエギの重量が軽いとラインは止まらないので注意)
3・バッド部分(リールの少し上)を意識して2~3回巻きジャクリする。通常のティップランでは5~10回が目安ですが、浅い水深の場合、飛び出す恐れと表層付近までエギが上がるので2~3回がベストとなる!鋭く短くシャクるのがコツ。(シャクリがゆっくりだと秋のアオリイカはあまり興味を示さない)
この時向かい風でシャクリのラインを穂先が拾って破損する場合があるので注意!
4・シャクリ後はすぐに腰から下にロッドを向けてエギの重みを感じるようにしてアタリを待ちます。シャクった後エギが移動する瞬間にアオリイカが抱いてくるので、シャクってすぐに待つように心がける事!(待つ時間は5秒~10秒が目安)
この時のラインの角度が90度前後にするとアタリが取りやすくなります。
5秒くらいしてアタリが無い場合は、上げずに再度底にエギを落とします。これを数回繰り返してボートの流れで効率良く広い範囲を攻めれます。ボートから離れていけば一度水面から上げて再び下ろします。
この時のエギの移動がなるべく水平移動するようにシンカーの重さを調整すること。ロッドの角度でコントロールする事も可能。
5・アタリがあったら軽くシャクればアオリイカがかかります。アタリは重みが分かる明確なものもありますが、基本的には最初の触手で触る行動で、テンションが緩み、ティップが戻るアタリが出ます!
エギの重みで穂先が曲がっている状態が「パッ」と戻るのがアタリです。
シャクった後に穂先に集中していればすぐに分かります。アタリが出たらアワセを入れればアオリイカがかかります。(強く合わせると身切れを起こすので注意)
ティップランで釣れないときはここをチェック
①エギが着底していない!
よくあるのが「エギが着底していないのにシャクリ始める」です。ショアとは違い、ボートが流れている状況での着底の判断は難しい。ロッドを煽ってラインにたるみを出して、それが止まるのを見極めよう!
②アタリが分かってない!
先ほどにも記載したように、アタリが出るほとんどは「シャクって止めた瞬間」です。シャクって止めてロッドにエギの重みを感じるまで動作が遅いと見逃してしまいます。(アオリイカが触って離した後になっているパターン)シャクった後はすぐにアタリを待つ動作ができるようにしましょう!シャクリ(誘い)中はアオリイカは絶対に抱きません!(ステイ中に抱きにくる)
③エギのフォールとボートの流れが合っていない!
ボートの流れに対して、エギが軽すぎるとステイ中にエギが浮いてきてしまいます。逆に重すぎてもステイ中に底に沈んでいくのでアオリイカが釣りにくくなります。
シャクった後のステイ中「水平に移動する」のがベスト!
完璧に水平移動するのは、その時の「流れ」「エギサイズ」「シンカーの重量」と合わせる必要があるため難易度が高い。しかし、着底ができてラインの角度が90度前後になっていれば大体水平フォールに近くなっています。
浅場ティップランエギングで準備するもの
ショア(陸)からのエギングから簡単にできる浅場のティップランエギング。
ショアエギングのタックルにこれらを準備すればOK!
- ミニボート(手漕ぎボート)
- ライフジャケット(必須)
- エギシンカー(ティップラン専用エギ)
- ティップラン用ロッド(通常エギングロッドでも可)
- 専用スナップ(先が細いタイプ)
これで、ショアエギングから簡単にティップランエギングに移行できます!
専用ロッドがあればなおよし
ティップラン専用のロッドは穂先が繊細に作られているので非常にアタリが取りやすい!
普段のエギングロッドでも代用可能ですが、アタリの取れやすさから専用ロッドが有利となります。
しかし、ロッドの値段は幅があり、安価~高価と色々なロッドがあります。
ロッド破損の可能性もあるので、初心者の方なら安いロッドを購入しましょう。
専用ロッドがない場合や、試しにティップランするなら普段のエギングロッドで可能です。
慣れてきたら購入を考えましょう♪
少し陸から離れるだけで誰も知らない好ポイントがある
ショア(陸)からではポイントは人だらけでできない・・。
やっと入れたポイントではあまりアオリイカが釣れない・・。
そんな悩みから解放できる浅場ティップランエギング!
ショアからでは攻めれない届かない「アオリイカがいるポイント」を独り占めできます。
ショアからは全然釣れなくても、少し離れればアオリイカが沢山いるポイントが必ずあります。
誰も知らない好ポイントを発見しましょう♪
アオリイカが釣りたいなら船で出ること!
やはりシーズンになればエギングする方が増えます。
今やルアーフィッシングナンバーワンであるエギングは、その影響が大きい。毎年、満足できる釣果になっていないことが多いのではないでしょうか?
「新たなポイント探しに!」
っと行動しても、そこもエギングする方がすでにいるのが現状です。
エギングの遊漁船に乗るのも早いですが、お金もかかるので悩む所。
そんな時はミニボートで行ける浅場でティップランエギングしましょう!ボートを借りれる場所があれば、手漕ぎボートなら安く済みます。
誰もエギングしていないポイントを独り占めして、今年は良い釣果を出しましょう♪
ボートで釣りする時は2人以上で、波の穏やかな時にすること!
ライフジャケットは必ず装着し、安全対策を万全に!