ダイワのライトソルトゲームブランドである月下美人。
アジングやメバリングで愛用されている方も多いのではないでしょうか?
月下美人シリーズは赤と黒をメインとしたデザインで、その色合いはアングラー達を魅了させます。
これからライトゲームを始める方や、新しいリールを購入したい方は、その見た目から月下美人のリールを選ぶ方も多いでしょう。
しかし、月下美人のリールには種類によってスペックや値段も違ってきます。
一体どれがいいの?
と悩む事がないように、今回は月下美人スピニングリール全種をご紹介します!
この度、月下美人のスピニングリール全3機種を手に入れた私が実際に比較していきます。
迷っている方は是非参考にしてみてください!(月下美人AIR TWは省きます)
月下美人スピニングリールの中で現在一番おすすめのリールを教えます!
(2022年1月現在)
目次
ダイワ 20 月下美人X
2020年秋にリリースされた月下美人X。
全種中最も低価格なモデルとなります。
全種中では一番新しいモデルということもあり、低価格にも関わらず最新のスペックを搭載しています。
現在人気であるLIGHT&TOUGH、LTシリーズ設計。
20月下美人X ラインナップとスペック
- 月下美人X LT1000S-P
1000番のボディにより、巻き取り量を少なくしたジグ単がメイン。パワーギアモデル。
- 月下美人X LT2000S-P
ジグ単、プラグなどをメインに使用したアジングやメバリング。スローリトリーブ対応。パワーギアモデル。
- 月下美人X LT2000S
あらゆる場面で最も幅広く対応できるノーマルギアモデル。
番手 | ギア比 | 巻き取り 1回転cm | 自重 (g) | 最大ドラグ (kg) | ベアリング ボール/ローラー | ナイロン (lb-m) | 巻き糸量 PE(号-m) | メーカー 本体価格 |
1000S-P | 4.8 | 60 | 195 | 5.0 | 5・1 | 2.5-100 | 0.3-200 | 14,200 |
2000S-P | 4.8 | 63 | 200 | 5.0 | 5・1 | 3.0-200 | 0.4-200 | 14,200 |
2000S | 5.2 | 68 | 200 | 5.0 | 5・1 | 3.0-200 | 0.4-200 | 14,200 |
低価格ながらもコスパは最強で、ライトゲーム入門としては最適なリールです。
ボディベースはレブロスで、マグシールド、ATD、LC-ABS、エアローター、エアベール、パーフェクトラインストッパーなど低価格と思えないほど装備が充実しています。
ライトゲームのリールとしてこの価格帯では間違いなく月下美人Xが最強です。
価格の目安は10,000円~12,000円
詳しくはダイワHP→コチラ
ダイワ 18 月下美人MX
2018年に登場したこちらもLTコンセプト設計の月下美人MX。
月下美人Xよりも先に登場し、メバリングやアジングなどのライトソルトゲームで大人気のリールとなります。
こちらも低価格にも関わらず、最新の技術を装備しています。
18月下美人MX ラインナップとスペック
- 月下美人MX 1000S-P
1000番ボディに巻き取り量を減らし、軽いジグヘッドをゆっくりと引く事ができる。
- 月下美人MX 2000S-P
軽いジグヘッドはもちろん、プラグやキャロにも対応した2000番ボディのパワーギアモデル。
- 月下美人MX 2000S
巻き取り長さは68cm/回転とあらゆる状況に対応し、3種類の中で一番汎用性が高い。ノーマルギアモデル。
番手 | ギア比 | 巻き取り 1回転cm | 自重 (g) | 最大ドラグ (kg) | ベアリング ボール/ローラー | ナイロン (lb-m) | 巻き糸量 PE(号-m) | メーカー 本体価格 |
1000S-P | 4.8 | 60 | 190 | 5.0 | 7・1 | 2.5-100 | 0.3-200 | 20,700 |
2000S-P | 4.8 | 63 | 190 | 5.0 | 7・1 | 4-200 | 0.4-200 | 20,700 |
2000S | 5.2 | 68 | 190 | 5.0 | 7・1 | 4-200 | 0.4-200 | 20,700 |
こちらも低価格にも関わらず、LT設計、マグシールド、ATD、LC-ABS、エアローター、パーフェクトラインストッパー、タフデジギアと装備は充実。
月下美人Xの上位機種で、スペックは当然Xよりも全て上になります。ボディベースは18フリームス。
価格の目安は13,000円~15,000円
詳しくはダイワHP→コチラ
ダイワ 17 月下美人AIR
2017年に登場した月下美人AIR。
3機種の中では一番古いモデルですので、LTコンセプト以前の機種になります。
AIRシリーズでお馴染みの軽さを追及されており、古くても軽さは3機種の中で断トツの軽さに設計されています。
17月下美人AIR ラインナップとスペック
- 月下美人AIR 2002H
極細ライン専用でエステルラインがキッチリ収まる極浅スプール。ハイギアにより巻き取りは2000番で75cmを誇る。
- 月下美人AIR 2003
ジグ単、プラグ、キャロなど幅広く対応できるノーマルギアモデル。軽量にこだわったPE0.3号120mの浅溝使用。
番手 | ギア比 | 巻き取り 1回転cm | 自重 (g) | 最大ドラグ (kg) | ベアリング ボール/ローラー | ナイロン (lb-m) | 巻き糸量 PE(号-m) | メーカー 本体価格 |
2002H | 5.6 | 75 | 175 | 2.0 | 8・1 | 2-100 | 0.3-100 | 36,300 |
2003 | 4.8 | 64 | 175 | 2.0 | 8・1 | 2-150 | 0.3-120 | 36,300 |
マグシールド、ZAION製エアローター、ATD、ZAIONボディ、マシンカットデジギアなどAIRに恥じない装備が充実されています。
とにかく軽さを追及したモデルであり、ラインストッパー排除など同番台ではイグジストと並ぶ軽さを誇る。ボディベースはセオリー。
価格の目安は29,000円~34,000円
しかし、この月下美人AIRは2022年カタログに搭載されていません!
様々な軽量化のリールの登場で、時代と共に需要がなかったのでしょうか・・・?
それとも近々、新しい月下美人AIRが登場するのか?詳細はわかりません!
ダイワ 17月下美人EX
17月下美人AIRを更にブラッシュアップしたハイエンドモデルの17月下美人EX。
神々しい見た目はハイエンドリールを物語っています。月下美人AIRの軽さを凌ぎ、スペックは全機種中トップクラスに設計されています。
番手 | ギア比 | 巻き取り 1回転cm | 自重 (g) | 最大ドラグ (kg) | ベアリング ボール/ローラー | ナイロン (lb-m) | 巻き糸量 PE(号-m) | メーカー 本体価格 |
1003 | 4.8 | 60 | 165 | 2.0 | 10・1 | 2-150 | 0.3-120 | 60,300 |
1003RH | 5.6 | 71 | 175 | 2.0 | 10・1 | 2-150 | 0.3-120 | 61,300 |
2004C | 4.8 | 64 | 170 | 2.0 | 10・1 | 3-140 | 0.4-120 | 61,300 |
2021年カタログから搭載されていません。ダイワHPにも無くなっており、廃盤となった可能性があります。詳細の方は不明ですが現時点ではEX、AIRともにラインナップから消えています・・・。
私も憧れていたハイエンドモデルだけにショックです。高価格帯としての需要があまり無かったのかもしれません。
現時点では、月下美人X、月下美人MX、2機種となります!
月下美人リール全機種の比較
スペックは数値での表示になりますので、実際に手にしてみないと分からない部分もたくさんあります。
そこで、月下美人リール3機種を様々な用途で比べていきます!(AIRも含みます)
ちなみに私は月下美人AIRを主力として、MXとXをサブとしてアジングやメバリングで使用しています。
月下美人リール 外観(見た目)
まず一番大事な外観、リールデザインを比べていきます!
スペックが良くても見た目がカッコよくないと満足いきません。この見た目は個人差がありますので、参考程度にお願いします。
月下美人X
まずは月下美人Xから。
コストによって多少外観も犠牲になってますが、カッコ悪くはありません!
1万円少しのリールとしては十分な外観をしています。車と同じで、時代によって外観も進化していきます。1万円でもこのクオリティーは流石です!
月下美人MX
次は月下美人MXを見ていきます。
月下美人Xに比べると赤を少し強調したデザインがグッドです。
ハンドルまで赤いので外観のカッコよさはXより上になります。スプールの上の枠も赤くなっている所もとても良いです。
目立ちやすさでは3機種中トップですね!
月下美人AIR
最後に価格の高い上位機種のAIRを見ていきます。
まず一言で言いますと、シブいです!
MXの赤とは違い少し落ち着いた赤(あずき色)になっていますし、ボディの黒も艶消しブラックとなって大人のカッコよさを感じます。
派手好きじゃなく落ち着いたデザインが好きな方は月下美人AIRですね。
ちなみに個人的には月下美人AIRのデザインが1番です。
外観部門
月下美人X
月下美人MX
月下美人AIR
月下美人リール 実際の重さ
実際に手にして重さを比べてみます。
200g以下と軽量揃いですが、やはりAIRはかなり軽く感じます!
反対に月下美人Xは結構ずっしりと重みを感じてしまいます。
実際にラインを巻いた状態で計ってみると、
数値でも分かるようにAIRが飛び抜けて軽いです。
AIRを持った後にMXとXを持つと重く感じてしまいます・・・。
月下美人XとMXでも差は10gですが、実際手に取ってみても違いを感じるほどです。
軽さ部門
月下美人X
月下美人MX
月下美人AIR
月下美人リール 巻き心地
次は実際にリーリングして巻き心地を確かめていきます。
- 月下美人X【新品という事もあり少し重みを感じた巻き心地です。最近のリールの特徴でとてもシルキーなリーリング感度です。
- 月下美人MX【こちらはパワーギアという事で重みを感じると思いきや、Xよりも少し軽くとてもスムーズな回転でした。タフデジギアの効果だと思われます。
- 月下美人AIR【AIRはとにかく軽さを追及してますので、巻き心地もとても軽いです。軽量化によりリーリング中にも音が響きます。(空洞感が半端ないです)
巻き心地部門
月下美人X
月下美人MX
月下美人AIR
リールの巻き心地には個人差があります!
月下美人リール ロッド装着(外観)
それでは月下美人のロッドとの相性(外観)を見ていきましょう!
ロッドは手に入れやすい価格の20月下美人76L-Tを使用します。
ロッドは一番下のグレードとなり赤を強調した色合いとなります。
月下美人Xの場合、黒がメインのリールとなり少し合わない感じがしました。月下美人AIRの方も同様ですが、黒に艶消し効果がありますので違和感はありませんでした。
逆に月下美人MXは赤の色合いが程よくマッチしてロッドとの相性はバッチリでした!
ロッド相性部門
月下美人X
月下美人AIR
月下美人MX
おすすめは月下美人MX
これらの実験結果から現在おすすめの月下美人リールを考えていきます。
答えから言いますと、
それは月下美人MXとなります!
まず、ソルトライトゲームとなりますので、皆さんは手頃な価格帯を狙ってきます。初心者の方もいきなり高価なリールを購入しないと同じで、ライトゲームはその手軽さから低価格のリールを選ぶ傾向にあります。
ライトゲーム=手軽にできる釣り=低価格タックル
人それぞれの考えがありますが、ライトゲームではそこまで高価なリールやロッドは必要としない場合があります。
今回月下美人EXがラインナップから外されたように、高価なリールを購入する方が少なかったからだと思います。
そうなると、実質1万円代で購入できるXとMXにどちらかになる訳ですね。
AIRも3万円と少し高価になりますので、本気でライトゲームを楽しみたい方向けかなと思います。(スペックは全然違います)
ただ、月下美人AIRの場合は3機種の中で一番古い設計です。モデルチェンジする可能性もありますので、今は3万の買い時ではないかなと予想します。
月下美人Xは実質1万円少しで手に入れる事ができ、新しくておすすめなのですが、あと数千円でMXが購入できてしまうのです・・・。
XとMXのスペックの差を見ると数千円と思えないくらいに違いがあります。
金銭状況にもよりますが、数千円足してMXを購入すること勧めます!
と言う事で現在の購入するべきリールは、月下美人MXです!
間違いないです!
同じ1万円代でもスペックの差で月下美人MXを選ぶべき!
ロッドも20月下美人76L-Tはコスパとスペックからおススメです!
何よりも赤を強調したデザインがカッコいい!
まとめ
いかがだったでしょうか?
月下美人のリールをどれにしようか迷っている方はこれで答えが分かったかと思います。
ですが、あくまで個人的意見と現在の状況によっての考えとなりますのでご了承下さい。
リールも次々と進化しています。
現在はいろいろなリールがリリースされていますが、購入して失敗する事がないように自分に合ったリール選びをしましょう!
今回はMXを勧めますが、XもAIRもとても良いリールとなります。
最終的には自分が気に入ったリールでいいのです!
では良い釣果を!